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かゆみが止まらない

皮膚科に行っても治らないかゆみにお悩みの方へ

皮膚科に行っても治らないかゆみにお悩みの方へかゆみがなかなか治らず、皮膚科でも明確な原因が見つからない。そんな経験はありませんか?
実は、皮膚に異常がなくても「かゆみ」が続く場合、内科的な病気が隠れていることがあります。特に、肝臓や腎臓、甲状腺、糖尿病、血液の異常などが原因となっているケースも少なくありません。
大阪谷町よりおか内科・内視鏡クリニックでは、かゆみの背後にある内科的な疾患の可能性にも目を向け、肝機能や腎機能、血液検査などの精密な検査を通じて、原因やかゆみの根本を徹底的に追及します。皮膚以外の要因も含めた総合的な診断・治療を行うことで、患者様に最適な解決策をご提案します。
皮膚科で治らない、原因がわからないかゆみでお悩みの方は、一度当院までご相談ください。

かゆみが止まらない原因

かゆみという感覚は、私たちの身体にもともと備わっている防御反応の1つです。
たとえば、体表のどこかに虫がくっつき動いていれば、「かゆみ」を感じ、払いのけます。かゆみを伝える神経は、皮膚の表皮と真皮のあいだまで伸びており、表皮上のわずかな外的刺激であっても、感知し反応できるのです。
また、身体の中で起こった異常によって、皮膚に異常が出ることもあります。アレルギーなどによりヒスタミンという神経伝達物質が放出されたり、糖尿病や肝臓病などの症状の1つとして、皮膚にかゆみを感じることがあります。

ストレスで全身がかゆくなるのはなぜ?

ストレスで全身がかゆくなるのはなぜ?精神的ストレスがあると、私たちの脳はストレスに対抗するための指令として、副腎皮質から抗ストレスホルモン「コルチゾール」などを放出します。コルチゾールは、血糖値や免疫系、抗炎症作用などな機能をコントロールするホルモンです。
しかし、ストレスが強くなる・長期に及ぶと、免疫系の働きや自律神経のバランスが崩れ、皮膚のかゆみや赤みなどの反応が起こりやすくなります。

かゆみが止まらない時に疑う内臓の病気

糖尿病

高血糖状態が続くと、タンパク質がブドウ糖と結合し、細胞が劣化する「糖化」という反応が起こります。糖化は、皮膚の老化や機能低下を引き起こし、乾燥、そしてかゆみの原因になると考えられています。糖尿病の方は、小さな傷から感染を起こしやすい状態にあるため、フットケアなどによる感染予防が重要です。

肝臓病

肝臓病の方で、皮膚のかゆみにお悩みの方も少なくありません。肝臓病の方の場合は、かゆみの原因となる「ベータエンドルフィン」という物質と、かゆみを抑える「ダイノルフィン」という物質の均衡が崩れるために、かゆみが出ると考えられます。肝臓病に伴うかゆみは、掻いても治まらない・抗ヒスタミン薬などが効きにくいという特徴を持ちます。

腎臓病

腎臓は、老廃物を尿中へと排出する役割を担っています。腎臓病になると、老廃物が血液中や皮膚の中に溜まってしまい、かゆみの受容体(ミュー・ペプチド受容体)が刺激されることで、かゆみが生じることがあります。特に、人工透析を受けている人の約半数で、皮膚の強いかゆみが認められます。

がん

肝臓がんや胆管がん、膵臓がんでは、胆汁がうっ滞した状態となり、胆汁酸・ビリルビンが神経を刺激することで、強いかゆみをきたすことがあります(胆汁うっ滞性そう痒)。また、悪性リンパ腫や白血病でもサイトカインが皮膚の神経を刺激し、かゆみを引き起こすことがあります。

かゆみが止まらない時の検査

かゆみが止まらない場合、皮膚に明らかな異常が見られないときには、内科的な病気が原因となっている可能性を考えて、以下のような検査を行います。

血液検査

肝機能(AST, ALT, γ-GTP, ALP, ビリルビンなど)

肝臓が原因のかゆみ(胆汁うっ滞など)を調べます。

腎機能(BUN、クレアチニンなど)

腎不全に伴うかゆみを評価します。

甲状腺機能(TSH、FT4など)

バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患により、かゆみが出ることがあります。

血糖値・HbA1c

糖尿病に伴う皮膚症状や神経のかゆみの可能性を評価します。

白血球・赤血球・血小板数

悪性リンパ腫や白血病などの血液がんのスクリーニングとして重要です。

総IgEや好酸球数

アレルギーや体質の影響を調べる補助的な指標です。

尿検査

尿蛋白や尿糖の有無などから、腎機能や糖尿病の影響を確認します。

超音波検査(腹部エコー)

肝臓や胆のう、腎臓、膵臓の構造異常や腫瘤、胆石などが原因となる場合に行います。

甲状腺エコー

甲状腺の腫れや結節の有無を確認します。

必要に応じてCTやMRI検査

血液検査や症状からがんの可能性が疑われる場合、精密な画像診断を行うこともあります。

かゆみが止まらない時の対処法

かゆみが止まらない時の対処法皮膚の乾燥がかゆみを引き起こしている場合には、洗顔後・入浴後すぐの保湿が有効です。また、顔や身体を洗う際には、擦り過ぎないこと・ぬるま湯を使うこと・泡をきれいに洗い流すことも大切です。部屋の加湿をするのも良いでしょう。
その他、身体に合わない食品を避ける、肌着は刺激の少ない綿素材のものを選ぶ、汗をかきっぱなしにしない(着替える・拭き取る・シャワーを浴びる)、紫外線の浴び過ぎを控える、ストレスを解消するといった対応も考えられます。

体がかゆい時は何科の病院を受診すべき?

体がかゆい時は何科の病院を受診すべき?かゆみというと皮膚科を思い浮かべがちですが、皮膚に目立った異常がないのにかゆみが続く場合は、内科的な病気が隠れている可能性があります。特に、肝臓・腎臓・甲状腺・糖尿病・血液の異常・がんなどが原因となっているケースでは、内科での精密な検査と診断が必要です。
当院では、内科・肝臓内科・消化器内科の専門的な視点から、かゆみの根本原因を丁寧に探り、適切な治療へとつなげていきます。血液検査や腹部エコー、甲状腺・肝機能検査などを活用し、皮膚科では見逃されがちな内科疾患を見つけ出すことができるのが当院の強みです。
「皮膚科で治らなかった」「市販薬で改善しない」「長くかゆみが続いている」など、お悩みの方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
患者様のかゆみの原因を見逃さず、根本からの解決を目指します。